「安心してください。水道水ですよ。」
伊予西条駅は昔から東予地方の拠点駅である。特急停車駅であるばかりか予讃線普通列車には当駅を始発・終着とするものが多い。また駅の隣には「四国鉄道文化館(なぜか土足厳禁)」や「第4代国鉄総裁十河信二記念館」の展示施設がある。さらに近年には駅前広場の再整備が完成した。昔から地元西条高校とともに西条市の伝統的優等生イメージを背負って建つ駅である。
西条市は駅かの後方わずか20キロにそびえる西日本の最高峰石鎚山系からの伏流水で潤う町である。市内のどこでも井戸を掘ると上質の水が湧き出てくる。これを「打ち抜き」という。駅のホーム中央にも、この「打ち抜き水」(を連想させる)の水飲み場が設けられている。市を訪れる観光客は、この水で喉をうるおす人も多い。登山客などはこれを一杯飲んでは「ああ、西条の水はうまい」と感激していらっしゃるのだが、実はここだけの話、これは単なる水道水ではないのかという噂がある。元国有鉄道であるJR四国にとって、消毒もされていない単なる井戸水を乗客の皆さんに供するわけにはいかなかったようである。本物の打ち抜き水は駅の隣の西条市観光交流センターに湧き出ているが、いずれにしても西条では打ち抜きでなくとも水道水も旨いということである。
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「昭和時代の中核駅の匂いを残す駅舎」
昭和時代の中核駅の匂いを残す駅舎
「ホームにある「水の都西條」のモニュメントの水飲み場。「水の都西条」とは書かれているが確かにこれが打ち抜きとは記されていない。(笑)」
ホームにある「水の都西條」のモニュメントの水飲み場。「水の都西条」とは書かれているが確かにこれが打ち抜きとは記されていない。(笑)
「西条市観光交流センターの「うちぬき」。こちらは正真正銘本物の打ち抜き井戸水である。飲み比べてみ?」
西条市観光交流センターの「うちぬき」。こちらは正真正銘本物の打ち抜き井戸水である。飲み比べてみ?
「駅南側の「四国鉄道文化館南館」に展示中のフリーゲージトレイン試験車。傍らにはイベント用にミニSLのレールが敷いてあるが、さすがにここは走れない。(笑)」
駅南側の「四国鉄道文化館南館」に展示中のフリーゲージトレイン試験車。傍らにはイベント用にミニSLのレールが敷いてあるが、さすがにここは走れない。(笑)
「(画面クリックで拡大) 「愛媛の観光ベスト7」堂々1位の石鎚山。ただしよく見ると「国鉄」の表記が。いつの話や?」
(画面クリックで拡大) 「愛媛の観光ベスト7」堂々1位の石鎚山。ただしよく見ると「国鉄」の表記が。いつの話や?
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