「振り子ホーム」
四国は山が多く「振子電車」に見られるように、山間部では走行時に列車が振り子のように左右に降られることが多。しかし、この連続する二つの駅は平野部の住宅地にありながらホームが左右に傾斜しているのである。それもかなり。
高松からの下り普通列車に乗る。4番目の国分駅で停車したとき、列車は観音寺方面に向かって左側に大きく傾く。車内で立っている人はかなりきついのではないかと思うが、車掌さんもたいへんで片足だしの姿勢。続く讃岐府中駅では打って変わって右側に大きく傾いて停車。停車時にもつり革につかまっていないと結構たいへんではないのだろうか。車掌さんも国分駅での姿勢とはまったく違う構えである。
これはこれら駅が急カーブの途中に造られているせいであると思われるが、山間部や密集地の新設駅でもないのに、そもそもなんで二駅続けてわざわざこんな急カーブ地点に駅を作ったのであろうか?どうやら国分駅のできた明治時代は、蒸気機関車の時代であり時速は30K前後。線路を傾斜しなくても駅の通過が可能であったが、ディーゼル気動車、電気機関車と速度が上がるにつれて、線路に傾斜がないと曲がれなくなってきた模様である。四国の鉄道の歴史と変遷とを感じさせる傾斜である。
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「国分駅。住宅地の中の普通の地上駅である」
国分駅。住宅地の中の普通の地上駅である
「ホームは左側にこんなに傾いている。」
ホームは左側にこんなに傾いている。
「讃岐府中駅。少し高くなっているが高架上ではなくやはり地上駅である」
讃岐府中駅。少し高くなっているが高架上ではなくやはり地上駅である
「こちらは大きく右側に傾いている。」
こちらは大きく右側に傾いている。
「讃岐府中駅前にある思い切りの良いトイレ(笑)。」
讃岐府中駅前にある思い切りの良いトイレ(笑)。
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