「四国最南端」
四国の最果て足摺岬まであと一時間、正真正銘四国の最南端の駅である。南太平洋から北上してくる黒潮が日本本土で一番最初にぶつかる地域であり、その関係からか九州よりも桜の開花が早い。
10数年前の宿毛線の開業とともに新設された宿毛駅は宿毛市街地よりも西に外れた郊外にあり、この立地の影響か近年近隣にはロードサイド型の大型専門店が立ち並ぶようになってきた。駅舎も新しく四国内の終着駅の中では高松駅と宇和島駅、鳴門駅と並んで立派な駅である。
しかしそこはやはり宿毛線。一日の発車本数はわずかに14本、写真のように窓口や改札が開くのも一日に5回である。立派過ぎる駅舎にして少し寂しい駅前からは京阪神行きの最新の高速バスが発着している。
都会はすすんでいると思われがちであるが、何もない田舎だからこそわずかな変化に対応するライフスタイルの変遷も早い。黒潮とともに日本で最も早く時代の波を被っている宿毛駅のこれからは良くも悪くも地方鉄道交通の新しい姿を模索し続けていくのであろう。
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「1日14本の発車でありながら四国内の駅の中では有数の立派な駅舎である。」
1日14本の発車でありながら四国内の駅の中では有数の立派な駅舎である。
「とはいうものの列車が出入りする時間以外は営業をしていないしホームへも入れない。」
とはいうものの列車が出入りする時間以外は営業をしていないしホームへも入れない。
「特急は日に3本。それ以外の一両編成の普通列車の場合はまったく無駄に長いホーム。」
特急は日に3本。それ以外の一両編成の普通列車の場合はまったく無駄に長いホーム。
「駅前からは京都や大阪行きの高速バスが出る。」
駅前からは京都や大阪行きの高速バスが出る。
「一階の売店ではこんなものまで売っている。」
一階の売店ではこんなものまで売っている。
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