「廃線となった旧駅と狸の・・・」
小松島市は人口4万人、かつては徳島県第4の都市であったのだが、最近は平成の大合併による新設の各市に抜かれてかなり微妙な位置づけにある。古くは平氏追討の源義経の上陸の地で、大正から昭和にいたるまでは四国の東の玄関の港町として大いに栄えた。その頃は今の中田駅(ちゅうでんえき)から小松島港まで僅か1.9キロ(国鉄としての最短路線)の小松島線が運行され港と市街さらには徳島市とを結ぶ交通の中枢となっていたのである。
小松島港の衰退とともに小松島線も廃れ1985年に廃線となった。以降はこの牟岐線南小松島駅が特急の停まる市の中心駅となっている。駅から北方にのびる市街地に向かって600mほどのところに、小松島ステーションパークと名を変えた旧小松島線小松島駅の駅舎跡が残されている。ここは操車場の跡地でありC12形蒸気機関車と旧型客車が展示されるSL記念広場として近所の子供と遠くからの鉄ちゃんの遊び場となっている。(笑)
SL記念広場の隣には狸広場があり、スタジオジブリ製作のアニメ映画『平成狸合戦ぽんぽこ』のモデルとなった伝説「阿波狸合戦」に登場する多くの狸たちのキャラクターの像に囲まれたご当地の「金長たぬき」の大銅像がそびえている。ちなみにこの金長たぬき像は世界最大のタヌキの銅像であるそうだが、で、それがどうしたんだという話でもある。(笑)
この大狸像、どこにでも見かける狸の像のお約束どおり、胴の下に大きな金○マ袋がついている。その金○マ袋に向かってかしわ手を打って拝むと、あ〜ら不思議、両袖の崖から豪快に滝が流れ出るのである。我々観光客は面白がって何度も何度もトライしているが、ふと我に返ると・・・大の大人が何が哀しうて一生懸命にタヌキの金○マを拝まなくてはならないのか?もののあわれを誘うのである。(笑)
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「現南小松島駅は小松島市の中核駅である。」
現南小松島駅は小松島市の中核駅である。
「隣の中田(ちゅうでん)駅から伸びる旧小松島線線路跡の小道」
隣の中田(ちゅうでん)駅から伸びる旧小松島線線路跡の小道
「旧小松島駅は駅舎を残してSLと客車が展示されている。」
旧小松島駅は駅舎を残してSLと客車が展示されている。
「タヌキ公園の四国最大のタヌキ像の金●マ袋の前で拍手を打つと・・・」
タヌキ公園の四国最大のタヌキ像の金●マ袋の前で拍手を打つと・・・
「巨大なモニュメントに豪快に滝が流れ出るのだが、それだけに少し哀しい。」
巨大なモニュメントに豪快に滝が流れ出るのだが、それだけに少し哀しい。
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