「文化の森駅なのに文化の森までかなり遠い」
徳島駅から南阿波に向かって延びる牟岐線は、徳島県の南端の海部駅まで約80キロを走るローカル線で、海部から引き継ぐ阿佐東線とともに「阿波室戸シーサイドライン(室戸まで届いてないけど)」と呼ばれている。
文化の森駅は徳島駅から数えて三つ目、市郊外の住宅地にある駅であり、県の総合文化施設である『文化の森総合公園』用の駅として1990年に新設された。文化の森駅最寄り駅というくらいだから、知らない人は直通路で結ばれているはず・・・と思ってここで降りても駅前はなんの変哲もない住宅地。肝心の文化の森は、ここから遥かかなた、バスも駅前タクシーもなく、歩いて35分の場所にある。
徳島県立文化の森総合公園は、徳島市り向寺山の裾野の400ヘクタールを使った森と広場の文化施設である。立派な県立図書館、もっと立派な博物館や美術館、もっともっと立派な野外劇場を備えた一大施設である。構内にこれも立派なバス乗り場があるが、文化の森駅に行く便は1本も無い(涙)。かわりに徳島駅直行シャトルバスが出ているので、自家用車以外のほぼすべての人はこのバス利用かと思われる。
このあたりの住宅地のイメージアップには寄与している名前であろうが、何も知らない観光客のためには「文化の森・・・が見えるかもしれない駅」とか「文化の森・・・に行く試練の道の駅」とかの親切なサブネームがぜひ必要かと思われる。(笑)
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「徳島県によって『文化の森』専用に高架の上に造られたホームだけの駅である。」
徳島県によって『文化の森』専用に高架の上に造られたホームだけの駅である。
「ホームより徳島方面を望む」
ホームより徳島方面を望む
「ホームから見て遥かかなたの山の裾野に『文化の森』が・・・遠すぎて見えない。(笑)」
ホームから見て遥かかなたの山の裾野に『文化の森』が・・・遠すぎて見えない。(笑)
「美術館や博物館や図書館を備えた堂々たる集積地である」
美術館や博物館や図書館を備えた堂々たる集積地である
「もちろん『文化の森』からも駅は見えない。」
もちろん『文化の森』からも駅は見えない。
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