「屋島に登る第4の登山道」
四国霊場84番札所屋島寺のある高松市の名勝屋島は源平屋島合戦の戦場跡でもあり日本最初の国立公園である瀬戸内海国立公園のシンボル的存在であった。当時は山頂に上る唯一の交通手段として、高低差260mを所要時間5分で結ぶこのケーブルカーは、20分間隔運行の獅子奮迅の役割を果たしてきたのである。
近年の観光地としての屋島の衰退に伴い、廃線なってなってしまったが、今なお当時を懐かしむマニアが後を絶たないらしい。廃墟となった今でもホームは当時のまま残り義経号も弁慶号も入線したままである。廃線跡もそのまま残され、辿っていけば800mで山頂に登れる。
現在、屋島山頂へは屋島中町から南嶺への参詣道、北端から北嶺へ登る登山道、そして有料自動車道の三つのコースがあるが、実はこのケーブルカー廃線跡は第4のコースである。ただしケーブルカーの登る1000分の450の急勾配であり、長らく整備もされていないので、ひ弱な鉄ちゃんは諦めて他のコースを選んだ方がよさそうである(笑)。
|
「旧駅舎横からホームに入ることが出来る」
旧駅舎横からホームに入ることが出来る
「在りし日のままのケーブルカー 二台とも登山口駅に降ろして連結している」
在りし日のままのケーブルカー 二台とも登山口駅に降ろして連結している
「在りし日のままの掲示板」
在りし日のままの掲示板
「線路伝いに800mを登ると屋島山頂であるが、結構な急坂だぞ。」
線路伝いに800mを登ると屋島山頂であるが、結構な急坂だぞ。
|