「吉野川鉄橋から眺める風景」
上りの土讃線は、基幹駅である阿波池田駅を過ぎ佃駅から箸蔵駅の間で、吉野川の中流を鉄橋で渡河する。上流地域では渓谷を縫うように走る土讃線が最後に吉野川を渡るのがこの鉄橋である。また阿波池田駅と徳島駅の間を吉野川沿いに結ぶ徳島線は全線が川の南側を走るので、河口付近の高徳線吉野川鉄橋までの間の約70キロにわたってこの川に鉄道橋は無い。ほんの十数秒であるが吉野川らしいのどかな川の流れと田園の風景を眺めることの出来る車窓である。鉄橋を渡るとレールは向きを換え再び上流方向に向かい讃岐山脈(徳島県からいうと阿讃山脈)の山中に入るのだが、この途上で見える吉野川を挟んでの池田の町の遠景も旅情をそそる一瞬である。
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「吉野川中流を渡る鉄道橋は唯一ここだけである。」
吉野川中流を渡る鉄道橋は唯一ここだけである。
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