「隣の駅まで走って8秒(ウサイン・ボルトで)」
まだまだ続く土電ネタである。後免線のこの二つの駅は駅間距離が日本一短い区間として有名である。その距離84m、小川にかかる一条橋の両端に駅があるだけで、ゆっくり歩いても数十秒、自動車なら一瞬で通り過ぎる距離である。
なんでこういうことになったかのというと・・・昭和60年、一条橋から歩いて5分ほどのところに清和女子中学校高等学校(写真遠景)が完成した折に通学利便性のために新設駅の請願が出て「清和学園前駅」を造ったということである。 が、この84mの距離が、いかに中高生達の通学利便性の向上に寄与しているかは、まずもってよくわからない。これなら一条橋駅を清和学園前駅と名前を変えたほうが早かったのではないかと思うのである。女子学生は一条橋を渡ってはならないという神のお告げでもあったのであろうか?はたまた、この一条橋の橋の上に大の男の弁慶ならぬ、怪しい不審者が出没していたのであろうか?すべては謎である。
とりあえずここを通る土電も、乗降客がいればこのほぼ並んで建っている二つの駅の各々に停車するようになった。時刻表では1分違いでダイヤが引かれているが、お互いによく見えるホームなので心ある乗客はどちらかの駅に固まって電車を待っているようである。
地元の心遣いに反して、この84m運賃百円の駅間をわざわざ一方から乗って一方で降りている乗客もいるが、そういうのははるばる全国から乗車に来た鉄ちゃんなので、とりあえずは怪しい不審者と思わず見逃してやってくれい。(笑)
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「真ん中の橋が一条橋。対岸が一条橋駅。橋のかなたに見えている青い看板が清和学園。そして手前が清和学園前駅という位置関係である。」
真ん中の橋が一条橋。対岸が一条橋駅。橋のかなたに見えている青い看板が清和学園。そして手前が清和学園前駅という位置関係である。
「清和学園前駅より一条橋駅を見る。この間、歩いて85歩であった。ちなみにこの区間の運賃は100円である。」
清和学園前駅より一条橋駅を見る。この間、歩いて85歩であった。ちなみにこの区間の運賃は100円である。
「清和学園前駅時刻表。一条橋駅のそれとは1分違い。停車しない限り絶対に1分はかからないと思うが。」
清和学園前駅時刻表。一条橋駅のそれとは1分違い。停車しない限り絶対に1分はかからないと思うが。
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