「四国の西南・宿毛の田んぼにそびゆる駅舎は我らが故郷」
東宿毛駅はほんとうは宿毛駅になるはずだった駅である。計画の変更で終点となる新しい宿毛駅が1キロ西に新設されたが、今でも宿毛市の市街地にはこの東宿毛駅が近接している。いわば新宿毛駅に対する事実上の宿毛駅というところか?
この宿毛市は四国の最果てにある人口2万あまりの小都市である。この小さな町はなぜか昔から多くの人物を輩出しており、吉田茂の実父である政治家の竹内綱、自由民権運動の林有造、コマツの創業者の竹内明太郎、近くは阪神タイガース球道くんの中西清起、ロッテの弘田澄男、大相撲の豊ノ島、地球アスリートの間寛平、天才漫才師の横山やすし等々、枚挙に暇がない。
中でも有名なのが早稲田大学の建学の母と謳われ実質的な創立者である小野梓(おのあずさ)である。近年、宿毛市に小野梓記念公園が設立され東宿毛駅は小野梓にちなんで「早稲田・梓駅」としてのサブネームを命名された。肝いりは宿毛の有志と早稲田大学である。
早稲田大学は日本全国に百万人の卒業生を抱えるが、この駅のことはまったく知られていないようである。おそらく他の大学に対して気を遣っているのであろうが、百万人の聖地として立ち上げるには最適の条件を備えた駅であるのにもったいない(涙)。
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「後付の駅看板と従来の駅名がふたつ並んだ高架駅」
後付の駅看板と従来の駅名がふたつ並んだ高架駅
「終点の宿毛駅方面は新市街」
終点の宿毛駅方面は新市街
「駅前は旧来の宿毛の街である。」
駅前は旧来の宿毛の街である。
「エンジの早稲田カラーの由来看板」
エンジの早稲田カラーの由来看板
「橋の向こうは宿毛湾である。」
橋の向こうは宿毛湾である。
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