「歩道を走る電車」
「とでん」と聞くと日本中の9割の人は「都電(東京都の路面電車荒川線)」のことと理解するが、こと高知内では「土電(高知市の土佐電鉄)」のことだと思っている。残る荒川線1線のみで半ば下町観光のライドと化している「本家とでん」と異なり、この「高知版とでん」は、はりまや橋を中心として東西南に向かう3線を運行し、今なお高知市の交通の大動脈として活躍中である。地下鉄やモノレール等の近代的交通網が今後とも絶対につくられるお金はないということを確信している(笑)高知市民にとっての信頼はこれからも揺るぎようのないものである。
この伊野線は、日本3大がっかり名所で全国的に名高い(笑)はりまや橋から、高知市のベッドタウンとなる「いの町」の役場前までをつなぐ路面電車軌道である。片側2車線道路がほとんど皆無の道幅の狭い高知県において、伊野のあたりの路面電車は道路の中央ではなく、もちろん側道でもなく安全柵もなく、なんとそのまま路側帯を通っている。ふつう歩行者や自転車が通るゾーンにいきなり電車が来るのである。しかも車道はもともと道幅が狭い上に生活道として常時混雑している国道33号線。いったいどこに逃げろというのか?しかし生まれたときから「電車はこれが当たり前」の高知県民にとっては、「鉄道事故」とか「電車はすぐには止まれない」とかの概念は無く、あくまでも電車より歩いている人の方が偉いので、双方それでなんにも問題ないのである。(笑)
ちなみに、この『土電伊野駅』から歩いて3分以内には、汽車の『JR伊野駅』と、同じく土電の『伊野駅前駅』があって、初めての人が道を聞くときには混乱必至であるのだが、これにしても住んでる人にはそれでなんにも問題ないのである。(笑)
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「土佐電伊野線終点の伊野駅。木造新築でこじんまりとつくられた駅である。」
土佐電伊野線終点の伊野駅。木造新築でこじんまりとつくられた駅である。
「上の伊野駅から歩いて1分足らずの伊野駅前駅。実はJR伊野駅の前の土佐電の駅という意味であるが向こうに見える土佐電伊野駅と近すぎてややこしい。」
上の伊野駅から歩いて1分足らずの伊野駅前駅。実はJR伊野駅の前の土佐電の駅という意味であるが向こうに見える土佐電伊野駅と近すぎてややこしい。
「上の土佐電伊野駅前駅から見たJR伊野駅。ここも歩いて1分。歩いて1分圏内に「伊野駅」が3つある。」
上の土佐電伊野駅前駅から見たJR伊野駅。ここも歩いて1分。歩いて1分圏内に「伊野駅」が3つある。
「伊野駅前駅から国道33号に出たところの線路。国道沿いにいきなり線路があるが。」
伊野駅前駅から国道33号に出たところの線路。国道沿いにいきなり線路があるが。
「電車が来たらこのとおり。いったい自転車や歩行者はどこに逃げろというのか?(笑)」
電車が来たらこのとおり。いったい自転車や歩行者はどこに逃げろというのか?(笑)
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