「わざと直そうとしないどころか・・・」
土佐大正は中村から窪川までの四万十川中流沿いの集落の中で、最も賑やかな町である。四万十川がカーブを切りながらその最大の支流である梼原川と合流するこの地は川にそってできた街道の要衝であり、温泉あり酒蔵あり小さな商店街ありの、山人が集う場所である。
明治時代に村があったのであるが、大正時代に改名して「大正村」→「大正町」となった。名前の由来だけは大手製薬会社の大正製薬と比肩して年号を戴くぎょうぎょうしい(笑)地名であったのだ。それが近年に近隣と合併して『四万十町』というあまり風情のない町名に代わり、その旧名は駅名にのみ受け継がれてるのである。ちなみに隣接する「土佐昭和」の地名の由来は、この大正の隣にあったが故の安直なネーミングである(笑)。
さてこの駅前の国道319号線に設置されている駅の案内看板であるが、「国鉄土佐大正駅」と書かれている。このことはひと昔前から鉄道ファンには話題となっていたネタである。しかし地元に聞いてみると・・・実は旧国鉄が民営化されてJR四国になった際に上から国鉄を隠してシールでJRと張ったものが、雨風にさらされてはげ落ちてしまったが、面白いので(笑)そのままにしている・・・ということであるらしい。さすがウケ狙いの高知県人の面目躍如である(笑)。しかも次駅の土佐昭和駅も次々駅の十川駅もいつの間にか国鉄となっているのだが、偶然にこの並んだ3駅のシールが剥げ落ちたのであろうか? 地元の噂では、・・・あとの2駅の看板については、ある朝起きたら誰かが剥がした後だった(爆笑)・・・ということらしい。ここまでやれば見上げたものだぞ高知県民。
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「昭和49年建築のままの駅舎」
昭和49年建築のままの駅舎
「つまり朝夕の通勤時間だけのための駅である。」
つまり朝夕の通勤時間だけのための駅である。
「しっかりと国鉄表記」
しっかりと国鉄表記
「隣の『土佐昭和駅』も、このとおり」
隣の『土佐昭和駅』も、このとおり
「そのまた隣は『土佐平成駅』ではなく『土佐十川駅』。惜しい!」
そのまた隣は『土佐平成駅』ではなく『土佐十川駅』。惜しい!
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