「どっちもどっちも」
日本全国に天守閣が現存している城は12城のみ。しかしてそのうちの4つ(丸亀城・松山城・宇和島城・高知城)がこの四国にある。特に松山城は姫路城や和歌山城と並び壮大なスケールを誇る連立式平山城として名を馳せている。松山城は市の中心部にある勝山(標高130メートル)の山頂に造られており、8合目までロープウェイとリフトとが併設されている。山麓駅は『東雲口(しののめぐち)』、山頂駅は『長者ヶ平(ちょうじゃがなる)』と呼ばれる。
ロープウェイは雨風に強く速度もリフトの2倍である。リフトはのんびりしていて自分ひとりの世界に浸れる。同じ路線に併設されているため、チケットも共通でどちらに乗っても良く、乗り場も隣り合わせである。そのために山麓駅では女性同士の観光客や小さな子供が乗る直前で右か左かで迷っている姿を良く見かける。なお、大の大人が一人で逡巡しているのは、おそらく鉄道マニアである(笑)。
往復を別々にすれば一粒で二度おいしいが、慣れている地元の人たちは上りの片道だけで昔の侍よろしく登城道で下りているらしい。お城の見学や松山市の眺望も含めて、半日たっぷり遊べる観光地である。
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「最近、改装された山麓駅は立派過ぎる建物である。」
最近、改装された山麓駅は立派過ぎる建物である。
「山麓駅乗り場。右がリフトで左がロープウェイ。」
山麓駅乗り場。右がリフトで左がロープウェイ。
「リフトは見晴らしが良いので下りが人気である。」
リフトは見晴らしが良いので下りが人気である。
「市街地のビルの間から発進するロープウェイ」
市街地のビルの間から発進するロープウェイ
「松山市を一望に出来る。」
松山市を一望に出来る。
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