「食べものに困らない八幡浜駅」
八幡浜市は四国からアンテナのように豊後水道に突き出る佐田岬半島の付け根に位置するミカンと漁業の町である。大洲市つまり東方向から下ってきた予讃線が今度は宇和島市に向かって鋭角に東南方面にカーブを切る八幡浜駅は四国最西端の駅である。
ホームに降りて跨線橋を渡るとき、まず気がつくのが1番乗り場と2番乗り場との間に線路が3本あることである(写真参照)。昔から特急列車も必ず停まる幹線駅である。その真ん中ににホームのないスルーの線路が走っていることは奇妙であるが、これは貨物列車の専用線らしい。沿岸のミカン山で作られたミカンはこの地に集積し、当駅は都市部へのミカンの出荷駅でもある。それだけにミカンは豊富で、このあたりではミカンを買う風習がないらしい。ミカンは採れすぎて箱ごとくれるものなのである。駅前にもシンボルマークとして数本のミカンの樹が植えられているが、注意書きをしなくとも勝手に採られることは皆無のようである。
駅を出た国道はかまぼこ店だらけである。昔から「じゃこ天」で有名な町なので観光客向けの店かと思うとそうでもない。近所の人がたくさん買い物に来ている。これは南予の海沿いの町全般にいえることであるが「かまぼこ類」はソウルフードなのである。 さらに最近の売りは地元の町おこし団体によって日の目を見た「八幡浜ちゃんぽん」。駅舎内にも、日本全国のキャラ祭りでは必ず似たようなのが2、3体はいるであろう(笑)「裸の王様」キャラクターと「ちゃんぽん」の陳列ショーケース用食品模型が鎮座している。
つまるところ、八幡浜市民はちゃんぽん+じゃこ天+ミカンの定食さえあれば、一生を平和に過ごしていけるのである(笑)。
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「宇和島駅、伊予大洲駅に次ぐ南予の中核駅である。」
宇和島駅、伊予大洲駅に次ぐ南予の中核駅である。
「すべての列車は止まるのに、はたしてこの真ん中の線路は何なの?」
すべての列車は止まるのに、はたしてこの真ん中の線路は何なの?
「電光表示ではなく看板取替えの乗り場案内」
電光表示ではなく看板取替えの乗り場案内
「出口にたたずむ八幡浜ちゃんぽんの食品模型(箸持ち上げ編)」
出口にたたずむ八幡浜ちゃんぽんの食品模型(箸持ち上げ編)
「駅正面には南予を代表する蜜柑の木。ちゃんと食べられる実がなっているが、この地方ではあり余りすぎているので勝手に採られることはありえない。駅のイベントで近所の幼稚園児にもがせるよらしいが、もらった子供も実は迷惑?ヤフオクで鉄道マニアに売るほうが良いのでは?(笑)」
駅正面には南予を代表する蜜柑の木。ちゃんと食べられる実がなっているが、この地方ではあり余りすぎているので勝手に採られることはありえない。駅のイベントで近所の幼稚園児にもがせるよらしいが、もらった子供も実は迷惑?ヤフオクで鉄道マニアに売るほうが良いのでは?(笑)
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