「製紙工場内を走る」
旧川之江市と旧伊予三島市は2004年に他の町村とともに合併して人口9万人の四国中央市となった。しかし四県の県庁所在地をはじめとする四国各地を差し置いて、なんともたいそうな名前をつけたものである(失礼)。地元の人が住所を口にするときに、照れがあるのか遠慮があるのか、口はぼったい言い方をするのはこちらの気のせいだろうか?(笑)
両市とも製紙業の盛んな町であり合併したことで紙製品の出荷額は日本一となった。同じ愛媛県の今治市や西条市(こちらは旧西条市と旧東予市の合併)とともに市単体の工業製品出荷額はなんと高知県全体のそれを凌いでいる。・・・といってもこれについて当の四国中央市民自身はあんまり気がついてなく、むしろ高知県民がおらんくの田舎度をアピールしようと自虐的積極的に使っているネタである。そんなこと言ってないで、もっとがんばれ高知県。(笑)
よって、この両市を結ぶ鉄道路線は紙製品の貨物輸送の専用引き込み線を有している。予讃線自体も工場地帯というよりも、もろ工場の中を突っ切っているのだ。入り組んだ銀色のパイプや鉄骨の風景は、まるで手塚治虫の未来SF漫画を見ているようである。ほとんどが片田舎の海岸や田園の中を走る予讃線の車窓の中で、数秒間だけ「産業」や「技術」を彷彿とさせる風景である。ネーミングに言いたいことがたくさんあるこの町で、たったひとつ「ここが中央市でもいいか」と思わせる一瞬である。(笑)
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「伊予三島駅0番線に常駐している大王製紙専用の機関車」
伊予三島駅0番線に常駐している大王製紙専用の機関車
「川之江駅は愛媛県で東端の駅である。」
川之江駅は愛媛県で東端の駅である。
「JR四国の電車様に一旦停止せよとでも?あつかましい工場内看板。(笑)」
JR四国の電車様に一旦停止せよとでも?あつかましい工場内看板。(笑)
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