「駅長になれば町長選にでられるぞ!」 琴平駅はいうまでもなく金刀比羅宮参詣のための駅である。四国で一番古くに造られた基幹駅の一つであり、総延長200キロの土讃線は、ここから多度津駅までの11キロだけが電化されている。よって普通列車同士はほとんどがここで乗り換えとなる。
駅は100年前に現在地へと移設されたのだが、それであっても古い駅らしく洋風建築の駅舎は跨線橋も含めて国の有形文化財に登録された。駅の中も駅の周りもすべてが金比羅さん一色である。もともと琴平町自体が今も昔も金刀比羅宮の門前町として成り立っており、町の隅々に古くからの権勢が浸透している。120年の伝統を誇る琴平駅も町に対する貢献度はすこぶる高く、今でも町内のいたるところのイベントや宴会から町の名士として駅長が招かれることが多いそうだ。そのために「琴平駅の駅長に就任すれば、次回の町長選挙の有力候補になれる。」とも囁かれているらしい。(笑)
いうなれば町と鉄道とが一体となり永きに渡って地域の活性化を図って来たという証である。四国には無人駅が多くなったが、それだけ守備範囲の広がった現代の駅長職にこれからもより望まれる一面であろう。
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「国鉄時代から金比羅宮参詣のための重要駅。駅前から石灯籠が続く。」
国鉄時代から金比羅宮参詣のための重要駅。駅前から石灯籠が続く。
「改札口にも金比羅マーク。」
改札口にも金比羅マーク。
「ホームの水飲み場は良く見ると金比羅船々。」
ホームの水飲み場は良く見ると金比羅船々。
「駅を出ると大灯篭櫓。」
駅を出ると大灯篭櫓。
「その隣には琴平電気鉄道の琴電琴平駅。こちらも高松からの参詣客を運ぶ重要路線。」
その隣には琴平電気鉄道の琴電琴平駅。こちらも高松からの参詣客を運ぶ重要路線。
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