「そんなバナナ」
高松駅から電化区間となっている予讃線も伊予市駅で終わり、この向井原駅からは宇和島駅まで、さらに宇和島駅から予土線で窪川駅、窪川駅から土讃線で高知駅を抜けて香川県の琴平駅までは、長い行程が未電化区間となる。その予讃線はこの駅で海沿いを走る長浜方面と山深い山間部を抜ける内子方面に分岐し、伊予大洲駅手前の若宮信号場で再び合流することになる。
高架駅である向井原駅は駅の西寄りに分岐ポイントがあるだけの、1面1線1乗り場の駅舎のない駅である。周りには国道56号線と高速道路と田んぼと住宅しかないさびしいホームに降り立つ・・・やいなやまず目にはいるのが巨大なバナナのモニュメント(笑)。ここはバナナ専門店の『バナナ館』なる大型郊外店舗である。誰がいつ何のためにここに作ったのかは謎であるが(笑)、とにかく平日の昼にも関わらずえらく混雑している。バナナはもちろんのこと果物やお菓子も安く売っている結構な名物店舗のようであるが、やはりテーマはバナナらしい。愛媛といえばミカンと答えろと全国の小学生に社会科で教えられている中でなぜにバナナなのかがよくわからんが、そういえば道後の町にもやたら繁盛している「バナナを置いていないバナナ店」があったことを思い出した(四国酒蔵88箇所66番近くの穴場情報)。もしかすると中予の人とって「バナナ」の響きは血沸き肉踊る類のものなのかもしれない(笑)。
とにかく駅前向かいにあるのはこのバナナのみ。むかいばら駅は向かいバナナ駅であったのである・・・おあとがよろしいようで。
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「典型的なホームだけの駅である」
典型的なホームだけの駅である
「ここで線路は予讃線内子方面(左)と予讃線長浜方面(右)にわかれる。山を越えると南伊予である。それとなく立っている左下の看板に注目。(画像クリックで拡大)」
ここで線路は予讃線内子方面(左)と予讃線長浜方面(右)にわかれる。山を越えると南伊予である。それとなく立っている左下の看板に注目。(画像クリックで拡大)
「ホーム対面の樹にはカラスが巣をつくっている」
ホーム対面の樹にはカラスが巣をつくっている
「国道を挟んで駅の向かいの「バナナ館」。なんだこれは?」
国道を挟んで駅の向かいの「バナナ館」。なんだこれは?
「お客さんでいっぱいである。伊予ではバナナがそんなに珍しいのだろうか?」
お客さんでいっぱいである。伊予ではバナナがそんなに珍しいのだろうか?
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