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「海辺の貨物列車流用駅」
 箕浦駅は香川県最西端の駅である。1キロあまり西の鳥越トンネルを潜ると、もうそこは愛媛県の川之江である。ちなみにこの鳥越トンネルは高松駅から予讃線を延々と下って来て初めて出会うトンネルである。しかし高さが極端に低くてパンタグラフがつかえてしまい国内で使用されている多くの電車は通れないという「電車の難所」でもある。
 
 紺碧の燧灘(ひうちなだ)から国道11号線を挟んで旅情豊かにたたずむ深緑色のこの無人駅は、一見、コンパクトなプレハブ造りのように見える。しかし鉄道関係者や鉄ちゃんが近寄ってよくみると、これは建造物ではなく「貨車」。貨物列車を置いただけのものである。これと同じタイプの駅は四国内には同じく予讃線の松山近くの堀江駅(こちらは青色トーンのカラーリングで住宅地にある)の二つだけである。
 
 時々、道路サイドに昔のバスや列車を改造した喫茶店や居酒屋を見かけることがあるが、この駅のように旧鉄道車両を廃物利用で駅舎に用いるのはアリということか。同じ置くならチンチン電車とかトロッコとかではなく、ひかり号とかパノラマカーとかオリエント急行とかを利用すれば、駅に停車する電車よりよっぽど立派な駅になるらむ。(笑)
 
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 「ホーム側から見る駅舎。駅の向こうはもう瀬戸内海燧灘(ひうちなだ)である。」ホーム側から見る駅舎。駅の向こうはもう瀬戸内海燧灘(ひうちなだ)である。 
 
   
 「駅正面入り口。塗装されているので素人では近づかないとこれが貨車とは気がつかない。」駅正面入り口。塗装されているので素人では近づかないとこれが貨車とは気がつかない。 
 
   
 「駅裏の「魚見山」。魚の群れを発見する物見櫓に使われていたそうな。」駅裏の「魚見山」。魚の群れを発見する物見櫓に使われていたそうな。 
 
   
 「駅構内のトイレ。男性用は通過列車から丸見えであるので用足しの際は時刻表に注意すべし。(笑)」駅構内のトイレ。男性用は通過列車から丸見えであるので用足しの際は時刻表に注意すべし。(笑) 
 
   
 「電車の難所「鳥越トンネル」の香川県側。架線もトンネル内すれすれに掛かる。」電車の難所「鳥越トンネル」の香川県側。架線もトンネル内すれすれに掛かる。 
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